項 1 / 8
目的と使う場面を知る
何ができるようになるか、何のために学ぶかを確認します。
今回できるようになること
ファイルの名前・保存場所・中身を確かめて、元の内容を失わずに編集する。
この節で学ぶ理由と、前後の節とのつながり
このセクションの位置づけ
なぜ、今これを学ぶのか
会社の書類を直す仕事を頼まれました。どれが元の書類で、どこに保存したのか分からないと、必要な情報を消してしまいます。まず実習用に作ったフォルダーだけを操作します。
この後、何につながるか
元のファイルを残して編集できたら、次はブラウザーでページを開くときの通信を学びます。
実務では、どんな場面?
会社の手順書を修正する前に、元に戻せるよう原本を残します。架空のメモを使い、コピーを編集したときに原本まで変わらないか、自分のパソコンで確かめます。
読み始める前に:この節の前提と言葉
会社の書類を直す仕事を頼まれました。どれが元の書類で、どこに保存したのか分からないと、必要な情報を消してしまいます。まず実習用に作ったフォルダーだけを操作します。
- アプリやファイルを動かす基本ソフト
- ファイルの置き場所をたどる表記
例えば、会社の顧客名簿には氏名や連絡先が入っています。関係のない人に見せないこと、連絡先を勝手に書き換えられないこと、必要なときに名簿を開けることの三つが大切です。この講座では、情報をこの三つの面から守る方法を学びます。実習では教材内の架空データを使います。一般のサイトや会社のパソコンでは、許可なく試さないでください。
並んだ項目は、別々に確認する観点です。操作する順番ではありません。
- 見せない:関係のない人には渡さない
- 勝手に変えさせない:正しい連絡先を保つ
- 必要なときに使う:担当者が名簿を開ける
一つだけ守ればよいのではなく、三つを一緒に確かめます。
- 元の書類を読む
- 別の場所へコピー
- コピーの文章を変更
- 元とコピーを開いて比べる
ファイルは、文章や写真などに名前を付けて保存したものです。フォルダーは、ファイルをまとめて入れる場所です。/work/memo.txtは「workというフォルダーの中にあるmemo.txt」という意味で、この場所の書き方をと呼びます。末尾の.txtは文字のファイルによく使われる目印(拡張子)です。ただし、名前は変更できるため、拡張子だけで安全なファイルとは判断できません。
線は、どの場所に何が入っているかを示します。操作する順番ではありません。
- /work:書類を入れるフォルダー
- memo.txt:保存した文章
- photo.png:保存した写真
/work/memo.txtは、置き場所とファイル名を続けて書いたものです。拡張子だけでは安全性は分かりません。
文章を書いたり写真を開いたりするソフトをアプリと呼びます。は、そのアプリを動かし、ファイルの保存などを管理する基本ソフトです。アプリによっては、画面で文章を直した後に保存の操作が必要です。コピーは元を残して別のファイルを作る操作、移動はファイルの置き場所を変える操作です。事故に備えて戻せるよう保管するコピーをバックアップといいます。同じパソコンの中だけに置くと、故障によって元もコピーも失うことがあります。
矢印の順に、何が行われるかを読みます。
- アプリで編集:画面上の文章を直す
- OSが保存を支える:ファイルを管理する
- 保存された文章:後から開き直して読む
画面で変えた文章と、保存先に残った文章は、保存が終わるまで同じとは限りません。
この節では original.txt が元のメモ、working.txt が作業用のコピーです。同じフォルダー内でも名前が違えば別のになります。最初に原本をコピーし、その後は working.txt だけを開いて時刻を変え、保存します。保存した二つのファイルを読み直して、原本は変わらず、コピーだけが変わったことを確認します。コピー先を原本と同じ名前にすると、原本を上書きする恐れがあります。同じパソコン内のコピーは、機械の故障への備えには十分でないことも覚えてください。
並んだ項目を見比べ、違う点と同じ点を読み取ります。
- 元:/work/memo.txt:元の本文を残す
- コピー:/copy/memo.txt:こちらだけ新しい本文にする
同じ保存先を指定すると、コピーを作るつもりでも元を上書きします。
説明から操作へ:どの欄を、なぜ変えるか
最初の設定では、コピー先が元と同じ /work/report-3.txt です。実行すると元の本文まで変わります。失敗を観察するための設定で、あなたのPCのファイルは変更されません。
依頼の「元の保存場所」と「別の保存場所」を見比べます。先頭の / から最後の .txt までが一つの保存場所です。
コピーの保存先を /copy/report-3.txt に直します。本文は「確認済み 3」のまま実行します。
元は「議事録 3」、コピーは「確認済み 3」になったか確認します。保存先を元へ戻すと何が失われるか予測して比較します。
この例の項目と手順を詳しく読む
- コピーの保存先(destination)
- コピーを書き込む場所です。元は /work/report-3.txt、依頼された別の場所は /copy/report-3.txt。文字を省略せず入力します。
- コピーへ保存する本文(text)
- コピーに保存する本文です。今回の依頼は「確認済み 3」です。元の本文「議事録 3」とは別です。
別の条件で使う準備
設定ファイルや提出書類を直す前に元へ戻せるようにする
- 依頼された元ファイル、コピー先、コピーへ保存する文章を確認します。
- コピー先だけを変えた場合と、元と同じ場所に書いた場合を比べます。
- 元とコピー先の両方を読み、どちらの文章が変わったか説明します。
ここでは実務で条件が増えた場合の考え方も紹介しました。今回の実習で操作する範囲は、次の「自分のパソコンで確かめる」で確認します。追加の別課題を提出する必要はありません。
元のメモを残し、コピーだけを書き換える
本文の知識を、この実習でどう使うか
コピーは元と別のファイルを作る操作です。保存する名前を変えなければ元の内容も書き換わります。
- 原本とコピー
- コピーだけ編集
- 二つの本文を比較
結果が違ったときに考えること:二つとも変わったら、開いたファイル名と保存先を確認します。
ファイルの名前・保存場所・中身を確かめて、元の内容を失わずに編集する。
WindowsまたはMacの操作手順、準備に失敗したときの確認方法、実行コマンドは実習画面に用意しています。ページ下部の「準備から実習を始める」から進んでください。
これはコピーと保存の練習です。同じディスク内のコピーだけでは、パソコンの故障や盗難へのバックアップにはなりません。